海抜0mから走って富士山頂を目指す!~小田原から富士山まで走って行けるのか?~

最近は毎年のように富士山にチャレンジしています。
ただ、チョット今年だけは普通に富士山を登りたくない・・・という思いがありました。

そんな私が思いついたのは「地元の小田原から富士山にチャレンジする」というコト。
小田原の海抜ゼロの浜辺から日本で一番高い富士山の山頂まで走ってアタックするという「0-3776(Zero to Summit)」というチャレンジです!

 

海抜ゼロからの挑戦!

 

何といっても富士山は日本人のココロとも言えるような存在。
自宅から見える富士山の雄姿を見ると「この場所に住んでいてホントに良かったなぁ」と思います。

ここ数年は毎年のように富士山にアタックしています。
地元の小田原から須走口や御殿場口へなら車なら1時間弱、電車とバスを使っても同じくらいでアクセスすることが可能。

いつもは普通に登山口5合目から登っていたのですが、昨年は御殿場駅から走って富士山にチャレンジしました。
今年は自分にとってちょっとした意味のある年齢。
41歳というコトで「本厄」にあたります。

普通に厄払いしても面白くないので「日本最大の霊山である富士山に走って登って厄落とし」しようかと。
しかも地元から走って行けば、余計な汗や体脂肪とともに煩悩も削ぎ落とせるかと思った次第です。

一人でも行こうと計画していたのですが、ランクラブの仲間に話をしたら「え、面白そうじゃん」ということで7人もアホな仲間(?)が集まりました。

 

今回のルート

 

小田原駅に夜の9時過ぎに集合。
そこから小田原の御幸ノ浜海岸まで移動してからスタートです。

小田原から富士山を目指すには

① 箱根越えをして御殿場に抜けるルート
② 足柄峠を抜けて御殿場に抜けるルート

が想定されるのですが、何となく箱根越えの方がインパクトがあるかな・・・ということで箱根を越えていきます。

御殿場からは4つある富士山の登山口の一つ・須走口を目指します。
須走口登山道から山頂を目指し、あとは来た道を引き返します。

須走からも走って駅まで戻ろうかと思ったのですが、ちょっと足に限界を感じたのでバスで駅まで戻ってきました。

それでもトータルで65キロオーバー、累積標高差5,000mのタフなコースです。

 

スタートから御殿場まで(約4時間)

 

集合は8月5日(金)の21時。
夏休みの人もいますが、基本的に仕事帰りで集まった人がほとんどです。
自分も19日連続勤務が終わってようやくひと段落したところでした。
(まあこの日のために1日空けたかったので仕事を頑張っていたというのもありますが・・・)

完全徹夜で走り継続けるので体力的にちょっと不安な面もありましたが何とかなるでしょう♪

とりえあず恒例のシューズで円陣を組んでスタートします。

小田原駅から談笑しながら小田原の御幸ノ浜海岸を目指します。
途中で小田原城城址公園の中を通って行ったのですが、スマホ片手にウロウロしている人でいっぱい。
きっとポケモンGOだな・・・。それにしても不気味な光景でした(-_-;)

海岸は近づいている台風の影響で波が高い。
いい歳して海岸ではしゃぐ大人たちですw

高く打ち寄せる波にそっとタッチしていよいよスタート。時間は夜の10時前くらいでした。
海抜ゼロメートルからの旅が始まります。

まずは海岸から国道1号線沿いを走って箱根湯本方面へ。
既に22時を回っているので、普段なら観光客で賑わう箱根湯本駅前もひっそりとしています。

箱根湯本から宮ノ下までは国道1号線沿いをひたすらに登ります。
ここはお正月に行われる箱根駅伝の第5区のコースと同じ。
このコースをあのスピードで駆け抜ける大学生にはホントに感心しますね。

宮ノ下の三差路からは国道138号線を仙石原方面へ。
宮城野、仙石原、乙女トンネルを経て御殿場市街へと降りて行きます。

それにしても箱根の登りはしんどいです。
走れる部分はもちろん走りますが、行程も長いので無理せずに急坂は歩いていきます。

コンビニが見えるたびに小休止。
疲れを残さないような工夫です。

箱根の国道は歩道が無い場所や猛スピードでかっ飛ばしていく車も多い。
ヘッドライトをつけたり反射板をつけたりして目立つようにしています。

ただその中でも一番怖かったのは箱根と御殿場の境にある「乙女トンネル」。
まぁ・・・そのいわゆる「何かが出る」というウワサが絶えないトンネルなわけですよ。

もう・・・写真を撮る手も震える?くらいですから、この場所はとっとと走って過ぎていきます。

ゆっくり休憩を多めに取りながら進んできたので、箱根の乙女トンネルを過ぎたのは午前1時過ぎ。
乙女トンネルからはしばらく下り坂が続いていきます。

ここで大きなアクシデント!
メンバーの一人のすーさんが下り坂で足を取られてしまい大転倒。
顔や手、足などを大きくすりむいて流血してしまいました。
エイドキットを持っていたので止血消毒をして応急措置。

幸い擦り傷だけで済んだようですが、そうは言ってもムリをすることは出来ません。
スマホで調べると5キロほど先に御殿場救急医療センターがあったので、そこを経由していくことにします。

「自分は大丈夫だからみんなは先へ行って」
途中の市街地まで一緒に行って、すーさんとはここでお別れすることにしました。
(あとで「無事に帰宅できました」とメールいただいたのでほっと一安心)

 

御殿場から須走5合目まで(約5時間)

 

残りの6人で先へ進んで行くことにします。

御殿場市街を抜けて138号線を山中湖方面へ。
須走にあるコンビニが「普通の価格でモノが買える」最後のポイント。
水や食料などの最終チェックをして登山への準備をします。

須走に到着したのが午前4時前後。
空が少しづつ明るくなってきて目的の富士山もうっすら見えるようになってきました。

スタートしてからここまでで約40キロほど。
休憩を多めにとったりアクシデントもあったりしたので6時間ほどかかりました。

須走からは富士あざみラインを通って5合目を目指します。
夜もあけて日も昇ってきたので、ジリジリト暑くなってきます。

もうこのあたりからは勾配もきついので走れません。
ほぼ歩きで5合目を目指します。
あざみラインの総延長は11.5km。標高差は1,200m以上ありますし、ほとんど変わり映えしない光景が続くので「修行」です。

だんだんと富士山が近づいてきます。
まだ明け方だからいいのですが、あと2~3時間経ってしまうと暑くて相当キツイですね。
(トレーニングには良いかもしれませんが・・・)

 

そして下界から3時間ほどかけて須走口5合目の登山口に到着。
もうすっかり日も昇って目の前に富士山がハッキリ見えます。

須走口5合目には売店小屋が2軒。
いったんここでも装備を確認します。

ちなみにここから先はトイレも有料。
五合目は200円ですが、山頂は300円。
途中の太陽館小屋では使用料が500円とかなりボッ〇クリな小屋もあるので注意が必要。

そしてここでもアクシデント!
長いロードを登ってきた影響で両足の太ももが痙攣、そしてそのまま攣っていしまいました。

痛みが治まらず悶絶((+_+))
ロキソニンを飲んで何とか気を紛らわします。
メンバーが売店で食事をしている間に何とか落ち着いたのですが、正直このまま登れるか不安・・・。

ただ「行けるとこまでは行ってみよう!」と思い、そのまま登り続けることに。

 

富士登山チャレンジ(往復約6時間)

 

1時間弱ほど須走口5合目で休憩した後、午前8時過ぎに登頂を開始します。
登山口で富士山協力金1,000円を支払い入山。

すっかりいい天気。登っていても暑いくらいです。

だいたい200~400m登るごとに売店がある小屋があります。
値段はちょっと高いですが、お金さえあれば水などの装備を背負っていかなくても何とかなってしまう。
(それが富士山の良いトコロでも悪いトコロでもあるのですが)

自分も攣りそうになる足を堪えながらの登山ですが、さすがにメンバーも徹夜で走っているので疲労がたまっています。
小屋に着くたびに少し長めの休憩を取って無理せずに登って行きます。

下を見下ろせば一面に下界が広がります。
雲よりも高い場所に登っている~♪

7合目まで上がれば周りはスッカリ雲海の上です。
ただ、案の定山頂方面はガスが出てきてしまいました。
なかなか富士山で晴れる機会に恵まれることは少ないんですよね。

それでも山頂を目指して少しづつ登って行きます。

後ろを振り向けばドンドン登ってくる人たちの行列。
お盆前の週末ですから登山客も多いのです。

山頂まであと少し。
ここまで来ると登山客で登山道も大渋滞です。
登山道の脇に座り込んでしまう人もいますし、ペースもバラバラなのでなかかな進みません。

それでも山頂まで何とか到着!
最後は走って登ります~♪
堪えていた足の痛みもなんとか最後まで持ってくれました。

そして富士山の山頂での記念撮影♪
もうズタボロ状態ですが、それでも海抜ゼロから富士山まで何とか登って来れました。
登頂したのが12時30分前なので4時間30分ほどかかってしまいましたが、それでも足が攣った状態で登ったことを考えれば満足です。

山頂の扇屋という山小屋でカップラーメンをいただきます。
カップラーメン 700円、カレーライス1,000円、ペットボトル500円、缶ビール600円ですが、山頂で頂けるなら安いモノ。
富士山は山小屋も充実しているので、これも楽しみの一つです♪

しばらく山頂で一服した後は下山。
御殿場コースに降りようかと思っていたのですが、ほかのメンバーも足がいっぱいいっぱい。
最短で戻れそうな須走口下山ルートを選択しました。

富士山登山ルートは、基本的に登りと下りでルートが違います。
途中で重なるポイントもありますが、基本的にそれぞれ登りと下りで専用のルートがあるんです。

下りのルートは「砂走り」と言って富士山特有の火山灰が降り積もっています。

ほとんどが砂と小さな岩なので、一歩進むとズサーッと砂ごと下に落ちていくような感じ。
登りには不向きですが、下りならドンドン加速して降りて行くことが出来ます。
転んでも砂なので痛くありません。

ただ難点は靴の中に砂や小石が入ってしまうコト。
砂の粒が小さいので、スパッツやゲイターと呼ばれる砂防止カバーをつけてもあまり意味がないんですね。
ここはひとつ我慢して思いっきり下りを楽しむのがベター♪

登りは4時間30分かかりましたが、下りは1時間30分ほどで降りてきました。
ここまでくればあともうチョット。

そして須走口5合目に到着。
もう足も限界。おとなしくバスで駅まで戻ることにします。
バスの時間まで40分ほどあったので、5合目の小屋で小休止。

みんなでお疲れ様ビールで乾杯!
5合目なら缶ビール1本450円、ソフトクリーム300円なので山頂小屋と比べれば安く感じます。
須走口の小屋のスタッフも気さくな方が多いのでお話も楽しめますよ。

この後、バスで御殿場駅まで1時間弱。
帰りのバスでは疲れと眠気とアルコールでウトウト状態でした。

御殿場駅では駅から徒歩5分の昔ながらの銭湯・人参湯で汗を流してサッパリ。
(もちろん着替えもザックで背負って走っています)
入浴料大人400円。汗を流すだけなら充分ですね。

昨日の夜からゴールまで休憩含めて17時間30分、66.5kmの長い旅でした。
想定よりも時間はかかってしまいましたが、無理しないことが一番です。

 

海抜ゼロメートルから富士山を目指す際に気を付けること

 

あんまりこんなコトを考える人はいないかもしれませんが、「自分も海抜ゼロメートルに挑戦したい!」と思う人のためにアドバイスを。。。

① 小田原からよりも田子の浦からの方が良い

実は同じ日に「富士山頂往復マラニック」という別の大会がありました。
この大会のコースは静岡の田子の浦海岸から富士宮経由で富士山頂を目指すというルートを取ります。

私たちは小田原の海岸から富士山を目指しましたが、そうすると途中でどうしても箱根山を越えなければなりません。
いったん山を登って下って・・・ということを考えると、そのまま山頂を目指せる田子の浦からの方がチャレンジしやすいと思います。
やっぱり箱根は交通量も多いので危ないという面もありますしね。

② あまりペースを上げ過ぎない

今回、ペースはかなりゆっくり目です。
登りは基本的に歩きましたし、下りもジョグ程度です。
やはり長い時間かかりますので、後半の登りに備えて出来るだけ足は使わないようにしましょう。
それでも両足攣ってしまったのはトレーニング不足です。

③ 前日はしっかり休む

金曜日の夜からスタートなので、仕事帰りのメンバーがほとんど。
私も19日連続勤務してからそのまま参戦しましたが、その疲れが後半のヘタレにつながりました。
やっぱり体調は万全の状態で臨んだ方が良いです。

④ 荷物は減らしすぎない

普通の山よりも富士山の天候は急変しやすい。
5合目で晴れていても山頂付近は嵐だった・・・と言うようなことも良くあります。

コロコロと天気は変わるので必ず防寒具とカッパは必須です。
荷物を減らしたい気持ちは良く分かるのですが、最低限の装備は揃えていきましょう。

逆に山小屋は充実しているので、お金さえあれば水と食料は何とかなります。
荷物を少しでも少なくしたいのであれば、お水と食料は現地調達しましょう。

自分は須走近くのローソンでハイドレーションに水を1.5リッター入れていきましたが、下山途中で使い切りました。
あとは途中でコーラを1本買ったくらい。

普段のトレランの時もあまり水を消費しない(1日1リッターの水で余るくらい)自分でこの程度です。

 

まあ、体力さえあれば途中危険な場所はないので、本当に体力勝負のアタックです。

 

まとめ

 

普通の人なら富士山に登るだけでもかなり覚悟がいるコト。
でも普段から山を走るトレラン愛好者にとっては、ただ登るだけでは正直あまり面白くありません。

実際、富士山は山自体に登るよりも周りから眺める方が風情があっていいモノです。

海抜ゼロメートルアタック以外にも

富士登山ルート一筆書き・・・1日で富士山の4つの登山ルートを制覇(つまり4回登るというコト)
富士山頂・お鉢巡り10週・・・山頂の火口(1周約3キロ)を走って10週
精進湖口・青木ヶ原樹海ルート・・・5番目の登山ルートと言われる精進湖から青木ヶ原樹海を抜けていくルート

といったような常人では理解不能なコトを考える人もいます。
(まぁ、ほとんどウチのクラブメンバーの発想なのですが・・・)

あまり無茶はしないようにしていますが、それでもやり遂げられるのはカラダが丈夫な証拠でしょう。
無事に厄払いも出来たので、また新しいチャレンジに向かって頑張って行こう!

 

 

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