クラウド会計は本当に全自動で処理をしてくれるのか?~全自動洗濯機と比べてみよう!~
「会計ソフトを入れたから自分で決算書も作れるようになったぞ!」
手書きで書類を作るのはムリだけど、会計ソフトを入れればそんな悩みを解決できると思っていられる方って結構多いんです。
確かに最近の会計ソフトは非常に便利になってきたので、うまく活用すれば簿記などの知識が無い方でも書類を作れるようになりました。
クラウド型のfreeeやMFクラウドなどを利用すれば経理事務も効率化できます。
ただ、そうは言っても決して「会計ソフトが全部やってくれる」ワケではありません。
ソフトの機能を最大限に生かすためには、やはりそれなりのノウハウが必要なのです。
会計ソフトは本当に全自動で処理できる?
最近の会計ソフトは非常に性能が上がってきているので、そんなに簿記などの知識が無い方でも処理が出来るようになってきています。
特にクラウド型の会計ソフトなどを活用すれば、ある程度の取引はソフトが自動で取り込んでくれます。
自分で入力する手間を減らすことができるので非常に便利になってきました。
クラウド会計ソフト「freee」のAmazonサイトなどでは全自動会計ソフトと堂々と書いてありますし、MFクラウドや弥生会計などのホームページを見ても「初心者でもあんしん!」のように表現されています。
ただ、本当に全自動で書類が出来るのでしょうか?
初心者でも安心して使うことが出来るのでしょうか?
全自動洗濯機と比べてみよう!
「全自動」といって思い浮かぶものは色々ありますが、何となくイメージがわきそうなものとしては「全自動洗濯機」ではないでしょうか?
全自動洗濯機が誕生する前は、洗濯槽と脱水槽が分かれた二層式洗濯機や乾燥機、さらに昔は洗濯板を使っていたような時代までさかのぼるコトも出来ます。
全自動洗濯機が誕生したことで、
「洗濯」→(取り出す)→「脱水」→(取り出す)→「乾燥」
というのが一般的な洗濯の流れでしたが、全自動洗濯機の登場で(取り出す)という作業を省略することが可能となりました。
この間に入る作業が無くなったことで、いちいちそのたびに洗濯機まで移動しなければならなかった手間が省略できたわけです。
最初にボタンをピッと押すだけで、洗濯・脱水・乾燥まで終わってしまうなんて、ひと昔前から考えれば相当画期的な発明だったのです。
ただ、全自動洗濯機を買ったからと言って、全てのモノが同じように処理できるかと言えばそんなこともありません。
色落ちしてしまうようなモノであれば、他の洗濯ものとは別に洗わなければなりません。
型崩れしてしまうようなモノであれば選択ネットに入れる必要があります。
脱水まではしていいけど、乾燥機に入れてはいけないものもありますよね。
また全自動だからと言っても、洗濯機に入れる洗剤は用意しなければなりませんし、洗濯が終わったあとは取り出して畳んだりハンガーにかける必要もあります。
アイロンが必要なものであれば、ちゃんと処理しなければシワクチャになってしまって使い物にならなくなってしまいます。
このように「全自動」とは言うモノの、最初から最後まで全部自動化されているわけでは無いのですよ。
これは全自動会計ソフトと言われているモノも同じコト。
人の手を入れなければならない部分は残っているのです!
全自動で処理できる部分とそうでない部分を見極めることが大事!
ただ、そうは言っても二層式の洗濯機よりも乾燥機能のついたドラム式全自動洗濯機の方が便利という人も多いです。
同じように、ある程度自動で処理してくれる機能が付いたクラウド会計ソフトの方が便利と言う人も多いです。
このような全自動機能のシステムをうまく活用するには「どの部分が全自動になるのか」ということを見極めることがポイントです。
例えば、全自動洗濯機を使う場合には
▼ 一緒に洗っていいものはどういうものか?
▼ 乾燥機に入れても良いものはどういうものか?
▼ 洗剤や柔軟剤などはどのようなモノを使うべきか?
ということを見極めてから使わないと大参事になることもありますよね。
私も適当に洗濯機を使ったら、後で嫁さんから
「なんでこれとこれを一緒に洗うの!(; ・`д・´)グオルァ」
とケチョンケチョンに怒られたことがありました・・・(;´Д`)ゴメン
全自動会計ソフトにも同じことが言えます。
▼ 銀行口座やカードなど自動で取り込むことが出来るものは何か?
▼ プラスで入力しなければならないものは何か?
▼ 取り込んだ後にしなければならない処理は何か?
こういったコトを最初に理解しておかないと、あとで全部やり直すハメになることもあります。
freeeやMFクラウドなどを導入したものの、
「やっぱり使い方が良く分からないのでやめます・・・」
という人も結構います。
クラウド会計も全自動洗濯機と同じように「うまく活用して初めて効果が出る」ということなのです。
まとめ
MFクラウドやfreeeをはじめ、クラウド上の新しいサービスを導入すれば、経理業務などのバックオフィス事務が効率化をすることが出来ます。
ただそのためには、ただ単にソフトやサービスを導入しただけではなく「どのように使えば効率化できるか」ということを見極めることが大事なのです。
導入しただけではダメ。
うまく使いこなしてこそ、その真価が発揮できるのですね。
当事務所では、お客様のビジネススタイルに合わせた様々なバックオフィスの効率化をご提案しています!
freeeやMFクラウドなどをはじめとした会計サポートだけでなく、様々な新しいビジネスサービスの導入もお手伝いしていますので、お気軽にお問い合わせください。
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【編集後記】
ゴールデンウィークの計画をたてていますが、ちょっと仕事の関係で休めないかも?
ペース配分を考えないとなぁ。
【今日のトレーニング】
本日は休養日。
キチンと休むこともトレーニングの一つです!
【1日1新】 1日1新についてはコチラ
新しい資料整理ボックス
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