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神奈川県小田原市の会計事務所
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試験会場に時計やストップウォッチの持ち込みが禁止!~ウェアラブル端末の進化の弊害~

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「ウェアラブル端末」というものをご存知ですか?
アップルのアップルウォッチやSONYのスマートバンドなど「体に身に着けて使うことのできる情報端末」のことをウェアラブル端末と言います。

このウェアラブル端末については「これからの情報産業の一大市場」と言われているので、色々なカタチの最新モデルが開発されています。

こういった新しいアイテムの登場。
持ち運びが便利になったり、常に新しい情報を手に入れたりすることが出来るといったようなメリットもありますが、技術が進化するたびに色々と新しい問題が起きてしまうのです。

試験会場で腕時計をしてはいけない

今から4年前の2011年、京都大学の入試でカンニング事件がありました。
ある受験生が入試の最中に携帯電話を使って、問題の解答をインターネットの質問投稿サイトで聞いてカンニングしていたのです。

この事件の発生以後、入試会場への携帯電話の持ち込み禁止や試験会場管理の徹底化など、とても大きな影響が出てしまいました。
携帯電話やスマートフォンが無い時代には考えられなかった方法によって不正が行われてしまったのです。

この事件の発覚以後、当事者となってしまった京都大学においては試験管理の徹底化が進むようになりました。
そして、その京都大学が来年の入試から新しい試験対応をすることを決めたそうです。

それは「腕時計やストップウォッチなどを試験で使うことを禁止する」という内容です。

米アップルのアップルウオッチなど腕時計型端末の普及を受け、京都大は10日、来年の入試から試験会場で受験生が同端末のほか、腕時計、置き時計などを使うことを禁止すると発表した。
代わりに試験会場に時計を設置する。
京大によると、時計の全面禁止は国立大では初めての試み。

京大では2011年、試験時間中に試験問題がインターネットの「質問サイト」に携帯電話で投稿される不正が発生。
ネットに簡単にアクセスできる腕時計型端末は腕時計と見分けが付きにくく、京大は「不正行為の防止と入試の公平性を確保するために判断した」としている。

京大は時計を使用禁止にする代わりに、約120ある試験会場に電波時計を設置する。
費用は1千万円超。電波時計が見えにくい受験生には、要望があれば個別に試験監督者が別の時計を持っていき時刻を示す。
(2015年12月10日 時事通信より)

入試にしても国家試験にしても、制限時間内で効率よく回答していくためには「時間配分」が大きな要因となります。
そのために普段から時計やストップウォッチを使いこなすことは、ポイントとなる受験テクニックの一つです。

そのキーとなる「使い慣れた時計やストップウォッチ」を持ち込めないというのは、受験生にとって大きな影響となってしまいます。

「試験会場に時計があるなら問題ないだろう」
と思われる方もいるかもしれません。
ただ、受験経験者の方なら分かると思いますが、普段と違う時計で時間配分をしようとすると、うっかり時計の針を読み間違えてしまう可能性があります。
特に制限時間が厳しい税理士試験などは、数分の誤差によって点数が大きく変わってしまうコトも考えられます。

いまは京都大学だけですが、今後は多くの試験において同じような措置が取られるかもしれません。
税理士試験などの国家試験も例外ではありませんね。

ドンドン進化するウェアラブル端末

こういったことは何も腕時計に限ることではありません。
最近は色々と新しい形のウェアラブル端末が開発されています。

メガネ型の情報端末

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グーグルが開発している「Google Glass」というメガネ型の端末。
メガネをかけることによって、様々な情報を表示させることが出来ます。

グーグルグラスから見たイメージ
さまざまな情報が目の前に表示されます

今のデザインは「いかにもウェアラブル端末」という感じですが、近い将来には普通のメガネと全く分からない形になるかもしれません。
そうしたら試験会場は「メガネ禁止」ということになるのでしょうか?

記録が残せるペン型の端末

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ペン型のウェアラブル端末もあります。
このようなスタイラスタイプのものはタブレットなどで使われることが多いですが、実際に紙にモノを書くボールペン型のものもあります。
これらのペン型の端末を使えば「自分の書いた文字情報をデータとして記録」させておくことが出来ます。

解答用紙に書いた内容をいちいちメモしておかなくても、試験の後で簡単に復元することが出来ます。
答え合わせも簡単にできるようになりますね。

ただ、やはり不正のきっかけになるかもしれないというコトで自前のペンも持ち込み禁止となってしまうでしょうか?
試験会場でボールペンや鉛筆が用意されるような時代が来るかもしれません。

ネイルにまで情報を入れられる

手の爪にまで情報を入れることが出来ます。

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ネイル型の端末「nailO」という商品。

まだ端末を操作する程度しかできませんが、そのうち色々なことが出来るようになるかもしれません。

もうここまで来るとなんでもアリのような感じですね。
そのうち試験会場ではお化粧も禁止になるかもしれません。

まとめ

技術は日進月歩ですので、次から次へと新しい商品が出てきます。
それを良い方面に使えばいいのですが、なかには余計なコトばかりに頭を使ってしまう人もいます。

それだけのアイデアがあるなら、もっと違うことに使えばいいのに・・・と思ってしまいます。

受験風景も時代に合わせて変わって行ってしまうのはいたし方ないのかもしれませんね。
まあ、どちらにしても受験生同士の条件は同じです。自分が出来るベストをつくしていきましょう!

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神奈川県小田原市で税理士やってます♪
シンプル化&ITツールの導入で仕事を効率化するのが得意です。
トレイルランやマラソンも大好き。
今の目標は「トレイルランで百名山を制覇するコト」 です!

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