
日本を代表する山「日本百名山」とはどういうモノ?~品格・歴史・個性の3つが基準~
日本は小さな島国ですが、世界のどの国と比べても遜色ないくらい素晴らしい自然美をもっています。
海や山、湖や河川など、逆に小さな島であるからこそ魅せられる場所があるんですよね。
私もそういった自然美に心を惹かれる人間の一人なのですが、そのなかでも大好きなのが「山」です。
山岳小説家の一人である深田久弥が、自ら登った山の中からセレクトした「日本百名山」に日本を代表する山として紹介されています。
私も深田久弥の足跡を追って、走って山を旅をしています。
深田久弥の日本百名山とは?
深田久弥(ふかだきゅうや)とは、昭和初期に活躍した日本を代表する登山家・小説家です。
深田は日本各地を代表する色々な山に登って随筆を書き続けていましたが、それらの山行記録をまとめた「日本百名山」を56歳の時に出版しました。
その山行記録である「日本百名山」が読売文学賞を受賞し、一躍日本を代表する山行記のベストセラーとなったのです。
深田は、数ある日本の山の中から100の山を選び出す基準として以下のようなものを設けていました。
①第一の基準:山の品格
人には人格があるように、山には『山格』のようなものがあるとた。
誰が見ても立派な山だと感嘆する山であるコトを重視。
②第二の基準:山の歴史
昔から人間との関わりが深く、崇拝され山頂に祠が祀られている山であるというような山の歴史を尊重。
③第三の基準:個性のある山
芸術作品と同様に、山容・現象・伝統など他には無いような顕著な個性をもっていることを重視。
こういったの基準によって深田は100の山を選んで行ったのですが、その大前提となったのが「自分の行ったコトのある山から選んでいる」というコト。
ですので、ここに選んでいない山のほかにも素晴らしい山はいっぱいあります。
深田久弥のように山を愛する人たちで結成された「深田クラブ」というグループが、日本百名山のほかにも自分たちで選んで追加した「日本二百名山」というものをつくったり、日本山岳会が深田の百名山に200座追加して「日本三百名山」というものを作ったりもしています。
ただ、やはり一つの基準となっているのは深田久弥が選んだ「日本百名山」なのです。
日本百名山は日本の中央に集中している
日本百名山と言う以上は「日本全国に散らばっている」と思われるかもしれません。
実際には結構かたよりがあって、日本の中央部分、すなわち「日本アルプス」と呼ばれるエリアに集中しています。
長野、新潟、岐阜、山梨、静岡といった県の山間部の地帯が日本アルプスの場所です。
分布的に見てみると
北海道:9座
東北:14座
北関東:13座
南関東:7座
アルプスエリア:57座
北陸:2座
近畿:2座
中国・四国:3座
九州:6座
というようになっています。
県境や場所の区分などで微妙なラインのトコロもあるのですが、いずれにしろ日本アルプス周辺に半分以上の山が集まっているのが分かりますよね。
日本の最高峰というと富士山(3,776m)ですが、日本で3,000mを超える山と言うのは日本アルプスのエリアにしか存在しません。
日本には3,000mを超える山が21座ありますが、富士山以外が日本アルプスのエリアにあるのですよ!
それだけ日本アルプスには山が多いということが言えるのですね!
ちなみに
北海道は大雪山(2,291m)
宮城以北の地域は鳥海山(2,236m)
関東は日光白根山(2,578m)
北陸は白山(2,702m)
近畿は大峰山(八剣山)(1,915m)
中国・四国は石鎚山(1,982m)九州は屋久島の宮之浦岳(1,936m)
ということです。
トレイルランで日本百名山を制覇する!
山登りと言うのは「歩いて登る」というのが普通ですよね。
普通・・・というかそれが当たり前だと思います。
ただ私は、どんなコトも「普通にやったら面白くない!」という変な?考え方を持っています。
ですから敢えて「山を走るトレイルラン」というスタイルで、深田久弥の足取りを追っていこうというプロジェクトを2014年夏にスタートさせました。
実際にスタートしてみると結構大変ではあるのですが、達成感も充実感もメチャクチャ高くて面白いです!
自分のライフワークのようなチャレンジですのでワクワクですね!