
本当の勉強は税理士になってから始まる ~税理士試験は通過点に過ぎない~
どうも。走る税理士 鈴木一彦(@hashiruzeirishi)です!
ワタシの8月前半の思い出と言えば、なんと言っても「税理士試験」です。
例年8月最初の火曜・水曜・木曜に税理士試験が行われますが、税理士になってからもこの時期になると一生懸命勉強していた頃のことを思い出してしまいます。
税理士になるためには避けて通れない大きな壁ではあります。
ただ、今振り返ってみると「ただの通過点だったな・・・」というのが正直な感想です。
試験に受かることがゴールではない
税理士試験はとても難しい試験です。
合格率も10%前後と非常に低いですし、その低い合格率の試験を5科目も合格しなければなりません。
合格率が低いのもさることながら、1年で受かることはほぼ不可能。
どんなに早い人でも3年、平均として合格まで5~10年はかかると言われていますので、試験を受け続けるための精神的なタフさも要求されます。
ですので、どうしても「試験に合格する」と言うこと自体が人生の目標になってしまいがちです。
だって10年近くも試験勉強とつきあっていれば、そうなってしまうのもしょうがないですよね・・・(^_^;)
ただ、税理士試験に合格したジブンが昔を振り返って思うのは「試験は通過点に過ぎなかったな」というコト。
実際に試験に合格して税理士になって仕事を続けていくと、あんなに頑張って勉強していたこともただの思い出になってきます。
人生最大の目標とおもっていた試験合格ですら、「あー、大変だったなぁ」という気持ちだけが残っているんですよね。不思議なモノです。
だからといって試験が無駄にはならない
ただ、だからといって試験勉強のことを忘れてしまったかというと、決してそんなことはありません。
私は税法については「法人税・消費税・相続税・固定資産税(落ちましたけど)」について一通り税理士試験の勉強をしました。
受験生時代に勉強したことは何年経っても覚えていますし、実際に実務にも役立っています。
試験用に暗記した条文や考え方などであっても、ちゃんと実務に有効活用できているんですよね。
税理士になってからも税制改正など勉強することは多いのですが、受験生時代にしっかりと考え方や条文の読み方を勉強しているので理解も早いと思います。
税務調査などの場面でも、たまに調査官がチンプンカンプンのことを言うことがあるのですが、そんなときもきちんと条文に則って反論することが出来るようになります。
けっして勉強が無駄になることはないので、覚えられるようなモノは少しでも詰め込んでおくくらいの気概があってもいいかと思いますよ。
せっかく受けるのならば意味があるモノにしたい
かぎりある時間を勉強に割くわけですから、どうせだったら税理士試験を意味があるモノにしたいですよね。
どうやったら試験勉強が意味があるものになるのか・・・
それはズバリ「試験に合格して税理士になること」だと思います!
・・・あたりまえじゃないか (`ヘ´) プンプン。
でも結局それが全てなんですよね。
いくらA判定であったとしても、科目合格をしていなければ意味がありません。
いくら科目合格をしていたとしても、5科目に合格して資格を貰わなければ意味がありません。
勉強を続けることも大事ですが、本当の勉強は資格をとってからスタートします。
税理士試験を受けるのであれば、いかに効率よく、かつ確実に合格できるかということも考えてもらいたいです。
まとめ
資格試験の勉強は資格試験に合格するための勉強です。
本当の税理士の勉強というのは資格を取ってからスタートしていきます。
試験勉強よりも奥が深いですが、試験のための勉強よりははるかにやりがいがあります。
1日でも早く合格して本当の勉強をスタートさせていきましょうね!