
小田原で新しいビジネスにチャレンジ!~第3新創業塾ビジネスプランコンテスト~
昨日、小田原箱根商工会議所主催で行われた「第3新創業塾ビジネスプランコンテスト」にオーディエンスとして参加してきました。
小田原エリアで創業を考えている人たちによる、新しいオリジナルビジネスのコンテスト。
想像以上に具体的なビジネスプランの数々に、新しい小田原のカタチが見えてきました。
都心でガツガツでもない、地方へのターンでもない、第3の創業スタイルとはどういったものでしょうか。
「第3新創業市プロジェクト」とは?
2015年10月から小田原箱根商工会議所を中心に「第3新創業市」という新しいプロジェクトがスタートしました。
都心は何だか窮屈過ぎて。地方はすこし冒険すぎる。
そんな感覚のあなたに、第3の選択肢があります。
東京から新幹線で約30分。都会と田舎のあいだくらいの
ちょうどいい環境で、じぶんらしく起業する。
好きになれるまちで、好きなことを仕事にする。
そんな創業スタイルを、小田原・箱根は応援します。
山だって、海だって、温泉だってある。なんといっても
昔の殿さまが、お城のために選び抜いた場所ですから。
「第3新創業市」で、じぶんの城をもちませんか?
(第3新創業市 ホームページより)
有名なアニメ「エヴァンゲリオン」の中で、箱根の仙石原周辺が「第3新東京市」として舞台になったことからこのネーミングがとられているようです。
このプロジェクトの目玉企画となっていたのが「第3新創業塾」というもの。
[blogcard url =”http://dai3sogyo.net/”]
小田原エリアで創業を検討している若者を中心として、毎週1回のペースでビジネスに関するセミナーが開催されます。
1回あたりの参加費は2,000円ですが、全10回に参加すれば参加費合計20,000円が全額キャッシュバックされるというシステムです。
セミナーの内容は
▼ ビジネスを発見するための視点
▼ 先に創業して成功した先輩たちの体験談
▼ 地方でのマーケティング
▼ ECやウェブ、クラウドソーシングの活用方法
▼ 資金調達や税制、事業計画の立て方
など、創業時につまづきそうになるポイントを重点として行われてきました。
そして最後の仕上げとして、創業塾に参加した塾生たちが自分たちの事業計画プランをまとめて、コンテストを行います。
審査員6名による審査を行い、最終的に最優秀のプランを発表した方に創業資金として賞金10万円がプレゼントされるという企画です。
プレゼンテーションの手法もコンテストの一つ
セミナーに参加された方のうち、全10回すべてに参加したのは18名。
事前にビジネスプランを提出して、最後のレセプションに残ったのは13名でした。
その13人によるビジネスプランコンテストに参加してきましたが、多くのギャラリーも参加して盛り上がっていました。
1人6分間、質疑応答の時間も含めて10分間しかアピールタイムが無いので少し急ぎ足で説明しなければなりません。
なかなかうまく説明できない人もいれば、コンパクトにまとめて説明できる人もいます。
このあたりはこのような場になれている人とそうでない人の差が出てしまいますね。
あせって説明してしまい、早口で何を言いたいのか分からないような人もいましたし、事前にアピールポイントを絞り切れていない人もいました。
内容自体は悪くはないモノもあるのですが、聞いている人に「このプランイイね~♪」と思わせないともったいないです。
実際のビジネスの場でも、商品が良くても売り手の説明が悪ければなかなか売れません。
他の人のプレゼンを聞くことは、自分の反省点にもつながりますね。
13人のビジネスプランコンテスト
みなさん様々なビジネスプランを披露してくれましたが、結構それぞれに関連性のある内容が多かったです。
大きく分けると
▼ 小田原・箱根の農業・観光資源を生かした事業
▼ 外国人向けのインバウンドビジネス
▼ ネットを活用したポータルサイトビジネス
というトコロでしょうか。
一つ一つそれぞれのビジネスプランに面白みがあるのですが、「これとこれを結び付けたらもっと面白いものができるんじゃないか」というような内容のモノも多かったです。
このような場所で知り合ったのですから、このネットワークを生かしてビジネスを始めて欲しいですね。
今回のビジネスプランコンテストで最優秀賞を獲得したのは、徳家さんという女性の方です。
ビジネスプランの内容は「小田原産レモンに、であう・あつまる・つながるプロジェクト」というもの。
レモンの生産量は広島県がダントツ(全国の50%超)なのですが、
田原産のレモンも負けていません。
収穫量シェアは2%弱しかありませんが、有機農法などを活用した美味しいレモンが評判なのです。
面白い取り組みだと思うので今後のアクションに注目していきたいと思います。
事業として成立するかどうか
多くのビジネスのお手伝いをさせてもらっている立場から言わせてもらうと、それぞれのビジネスプランには面白いポイントがある反面、ビジネスとして成り立つのかという疑問が湧いてしまうものも多くありました。
信念やコンセプトは分かるのですが、ある程度は収益をあげるポイントがしっかりしていないとビジネスとして継続していくことは困難です。
とてもじゃないですが、気持ちだけでは継続していくことは出来ません。
もし収益度外視でやるのであれば、それはビジネスではなくボランティアです。
実際にコンテストに参加された方の多くが、すでに事業化に向けて動き始めています。
今後その事業が軌道にのっていくかどうかは、「収益を上げるポイントをハッキリさせる」ことが必要になります。
私自身、みなさんのプレゼンを聞いていて色々ヒントを得られて部分もありました。
創業したい人たちを応援するだけでなく、自分自身の今後のビジネスにも生かしていきたいなと思います。