
自分に都合の悪いデータが自分の強みを作るためのヒントになる!
何か具合が悪いことが起きたとき、その原因を突き止めることはとても大事なコトです。
ただ自分の都合の良いように解釈してしまわないように気をつけなければなりません。
子供の不登校の原因は先生にある?
先日、とあるネットの記事で子供の不登校問題に関する記事が掲載されていました。
不登校「先生が原因」 認知されず ―学校調査と本人調査のギャップから考える
この記事の中で、
▼ 子どもの不登校について学校が行ったアンケート
▼ 実際に不登校になった子どもへのアンケート
の意見のギャップについて書かれています。
もちろん、アンケートの対象が違うのである程度の誤差が生じるのは当たり前。
ただ、その誤差の中でも際立っているのが「不登校の原因が先生である」というコトへの質問です。

先生が原因で不登校になったという回答は、学校の調査では2%程度であったのに対して、本人への調査では26%にもなります。
アンケート方法の違いもあるとは思うのですが、それにしてもこの結果の差は大きいですよね。
当事者である学校のアンケートですので、学校サイドとしては「出来るだけ自分たちには非が無い」という結果に結び付けたかったのではないかと憶測してしまいます。
自分に都合よく解釈していませんか?
何かの行動(アクション)をした後には、そのアクションについての反省(チェック)をすることとても大事なコト。
やったらやりっぱなしにしてしまっては、そのチャレンジが良い方向に向かていても分からないですからね。
世間一般に言う「PDCAサイクル」を行うことによって、チャレンジをまた次のステップに引き上げていくことが出来ます。
ただ、そのチェック(C)の部分を、自分に都合が良いポイントばかりで解釈してしまってはいけません。
やはりチェックを行う上では「自分にキビシイ」くらいの評価で行った方が良いです。
さらに欲を言えば、できるだけ2つ以上のチェックを心掛けた方が良いでしょうね。
複数の目、多方向からの目を持つことによって、本当の結果が見えてくるかもしれません。
「センセイ商売」にも同じことが言えるのでは?
今回のニュースでは、不登校の大きな原因の一つとして「先生という存在」が影響しているということでした。
私たちのような士業はセンセイ商売と言われたりしますが、ちょっと他人ごとではありませんね。
▼ 会計事務所を変えたい
▼ 税理士を変更したい
というお問い合わせも多く頂きます。
そのような相談をしてくる社長さんや経理担当の方のお話を聞いていると、変更したい理由の多くが税理士自体にあるケースが多いのです。
顧問料が高いとか、対応が遅いとかいろいろな理由がありますが、だいたい話を聞いていると根本的な原因は税理士自身にあるのです。
それとは逆に、顧問契約が減少している税理士の多くが
▼ どんどん安い金額でお客を奪われてしまう
▼ お客の業績が悪いから顧問料がもらえない
▼ 景気が悪いから新規の問い合わせがほとんど来ない
という愚痴ばかりこぼしています。
確かに人口が減少して景気も後退している経済状態ですが、それを理由にして自分自身を反省することをやめてしまってはダメですよね。
やはり客観的に多方面から状況を分析して、これからどういうチャレンジをしていくのかを考えていく必要があるのです。
実際には著しく伸びている事務所もあるわけですから、自分に都合の悪いことも反省しなければダメです。
まとめ
データというものは一つの方向からばかり見ていてはダメです。
また、自分に都合の悪いデータからも目を背けてはなりません。
むしろ、そういった批判的なデータからのほうが改善すべきポイントというものが見えてくることが多いのです。
周りで批判されているコトを解決する方法を見つけ出せれば、それは大きな自分の強みになるのですよ!