
飲食店は2年以内に50%が閉店という事実
車で移動していたり、町の中を歩いたりしている時に新しいお店がオープンしていると「おっ!」っと思いませんか?
オープンしたお店が美味しそうな飲食店だったりすると「行ってみたいなぁ( *´艸`)」という気持ちになります。
それと同じように、この前まであったお店がいつの間にか無くなっていたりすると、とてもショックを受けます。
新規開店という華もあれば、残念ながら撤退して閉店せざるを得ないというのは世の常なのですが、実際のところ「1つのお店が続く年数」というのはどれくらいなのでしょうか。
特に開廃業が多い「飲食店」にしぼって考えてみることにしましょう。
飲食店は開業しやすい業態
飲食業界というのは、一般的に「開業しやすい業界」と言われています。
ある程度の料理の腕とちょっとした資金があればお店をオープンさせることが可能だからです。
一般的に起業に当たって一番苦労するポイントは「顧客の確保」と言われています。
どんな業界でもお客様を集めるのには相当な苦労が必要なのです。
その点、飲食店はお客様一人当たりの単価が低く、お客様の立場から見ても「試しに行ってみよっか」という軽い気持ちで訪れてくれることが多いので、ちょっとした広告をうてば集客することが出来ます。
また、起業にあたって銀行から融資を受けるときも、比較的スムーズにお金を借りることができます。
融資する銀行サイドにしてみても「飲食店」ということであればイメージもわきやすいですし、資金繰予測もある程度の見込みをたてられるからです。
飲食店は2年以内に50%が閉店しているという事実
ただ、オープンはしやすいものの継続してお店を続けていけるかどうかというのは別物です。
実は開業もしやすいのですが、廃業率も非常に高いのが飲食業界なのです。
飲食店の廃業率をまとめたデータがあります。
▼1年未満で廃業・・・34.5%
▼1~2年で廃業・・・15.2%
▼3~5年で廃業・・・21.0%
(2008~2013年 居抜情報.COMまとめ)
実に2年以内に50%近い飲食店が廃業しているのです!
おそらくこの数値には、店舗の大幅な模様替え(店名の変更、看板の付け替え)なども含んでいるとは思いますが、それでもオープンしてからそのままの状態で2年以上お店を続けられる確率は50%です。
飲食店を続けていくということは相当にハードルが高いことなのです。
なぜ、こんなにも廃業率が高いのでしょう。
廃業しやすいお店の特徴とは?
確かに以前に比べて飲食業界の市場規模は低下しています。
外食業界のピークは約20年ほど前、市場規模は約30兆円近くあったそうですが、最近ではその7~8割程度にまで市場規模が縮小しているそうです。
コンビニが出来たり、お酒を飲む人が減ったり、収入が減って外食にお金を回せなかったりと理由はいくつも考えられます。
ただ、それでも繁盛しているお店もあるわけです。
いろいろ情報を集めていくと、廃業しやすいお店の特徴というモノが浮かび上がってきます。
その特徴を3つ上げるとすると以下のようになります。
① 店舗の規模が小規模
② 出店エリアが住宅街
③ ほとんど広告をしていない
上記に共通していえることは
「開業計画・事業計画がキチンとできていないために資金や経営資源を効果的にまわせていない」
ということです。
お金が無いからとりあえず小規模で家賃の安いところを探そう・・・
繁華街は競合店が多いから、ちょっと離れた住宅街で開店しよう・・・
広告しなくても知り合いが口コミで広めてくれるだろう・・・
上記の考えが悪いわけではありません。
ただ、もしそのような考えをするのであれば、それでも集客を出来る戦略を考えなければならないということです。
行き当たりばったりでは、なかなか店舗を継続していくことは難しいのです。
This Post Has One Comment
Comments are closed.
[…] https://suzuki-kaikei.net/wp-ver3/insyokutenhaigyou/ […]