
経理の仕事の幅を広げるには効率化を考えることがポイント!
経理のお仕事のスキルアップをするコツは、どうやったら今の仕事を効率化できるかというコトを意識し続けることです。
経営者にとって経理は後回しになってしまいがち
経理のお仕事をしていく上でポイントになるのは「正確性」「検証性」「効率性」の3つにあります。
経理に必要な3つのスキルを身につけよう!~正確性・検証性・効率性~
その中でも特に注目してもらいたいのは「効率性」というポイント。
営業部門や製造部門と違って、経理というお仕事は直接売り上げのアップにつながるような業務ではありません。
どちらかというと後方からの支援部隊の要素の強い業務です。
ですので、事業主や社長などの経営者にとってみれば、
「ドンドン経理部門にチカラを入れていこうぜっ!」
とはならないものです。
どちらかというと後回しになってしまいがちな経理という仕事。
ただ、だからと言って軽んじていいというわけではありません。
効率化することが経理のカイゼンにつながる
では経理という仕事にどのように取り組んでいけばいいのでしょう。
そのヒントは「効率化」にあります。
経営者の考え・・・直接売り上げに結び付かない経理についてはコストや時間をかけたくない
経理のポイント・・・正確にすばやく処理をしていく必要がある
この二つを同時に満たしていくためには、
「いかにムダを無くしながら処理していくか=効率化」
ということを考えていく必要があるということです。
ムダを無くしていけば、それにかかる時間やコストも削減できるので経営者の方針に合致するでしょう。
そこは理解できるかと思います。
ただ、なぜ効率化をすることが、経理のポイントである「正確に素早く処理する」ということに結び付くのでしょうか?
効率化をしていけば経理も正確に素早くなる
ムダを無くしていく・・・と言っても、何でもかんでも省略したり、手抜きをしろと言っているわけではありません。
ポイントとしては「重複している作業や人手をかけている作業を無くす」ということを考えてみてください。
例えば、営業スタッフの一人が出張にかかった交通費を経理で精算するという業務があったとします。
例えば、実際にある中小企業では
① スタッフが交通費の領収書をもらう
↓
② 出張精算書などに領収書を添付して必要事項を記入して経理に提出
↓
③ 経理で内容を確認し現金で精算
↓
④ 経理で交通費集計表を作成
↓
⑤ 経理の担当が出金伝票を作成
↓
⑥ 経理の担当が会計ソフトに入力
というようなカタチで処理をしていました。
どうでしょう。結構な作業量が発生していると思いませんか。
これを見るだけでもいろいろと無駄な部分が見えてきますよね。
例えば、⑤の出金伝票などについては②の出張精算書と同じフォームでいいような気もします。
また④の交通費集計表など無くてもOKですよね。
このように④と⑤の作業を減らすことができるのです。
さらにこの作業を減らすことで「伝票を転記する際の金額の書き間違い」なども防ぐことができます。
効率化していくことによって正確性もアップしていくのです。
新しいサービスを検討するのも効率化のひとつ
新しい業務処理をサポートするサービスの導入を検討するのも効率化に役立ちます。
例えば、マネーフォワードでは経費を精算するためのアプリを提供しています。
このアプリは、小口の経費などを精算するためのシステム。
例えば先ほどの交通費の例でいうと、交通費でかかった領収書をスマホのカメラで撮影して、そこに情報を補足して入力すれば経費精算書が出来上がるというシステムです。
しかも、経費精算書は紙ベースではなく、データで転送されますので手書きの必要もありません。
また、経理担当者もデータで送られてきた内容をチェックして承認するだけですので、会計ソフトへの入力も省略できます。
先ほどの例でいえば、②~⑥までの作業が効率化できるというわけです。
さらに、スイカなどの交通系電子マネーとリンクさせることによって、領収書すら写真で撮る作業も効率化できるのです。
このように業務を効率化させるサービスもいろいろと出ていますので、気になる人はチェックしていきましょう。
まとめ
このように経理を担当する人は「効率化」ということ意識して仕事をしていくことがポイントです。
なかには「業務を効率化してしまうと自分の仕事が無くなってしまうのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ただ、現場の経理から「このようにした方が良いと思いますよ」と提案してくれると、経営者にとっては非常に助かるのです。
逆にそんなスタッフがいたら、経営者にとってはどんどん仕事を任せていきたくなります。
単純作業の繰り返しの経理業務から一歩踏み出すためにも、効率化で仕事の幅を広げていきましょう!