
「自分のお店を出す?」を考える~好きなコトで起業をしよう!③~
新しくビジネスを始めるに当たっての重要なポイントというのは
▼ 自分の商品は何なのか?
▼ 自分のお客様は誰なのか?
この2点だと言っても過言ではありません。
自分がターゲットとする商品とお客様が見えてくれば、ある程度は「ビジネスのカタチ」の基礎となる部分が見えてくるからです。
例えば、「女性向けの普段使いのアクセサリーという商品を、30歳前後のある程度経済力のある独身の女性というお客様に売っていきたい」というコンセプトが出来上がれば、自然とそのコンセプトを意識したビジネスモデルが出来上がってきます。
最初のステップで具体的なコンセプトが出来上がったのならば次のステップに進みましょう。
次のステップでは、具体的に「どのようなカタチ」で商品を販売していくのかということを考えていかなければなりません。
特にそのカタチの中で大きなウェイトを占めるのが、商品を販売する場所、つまり「お店」です。
今回は、「お店」という考え方のなかでも大事なポイントである「どこにお店を出すか」ということについて考えてみたいと思います。
Contents
商品とお客様によってお店が決まる
リアルの店舗は必要?
そもそも実際にお店を用意して出店するかどうかは、自分が売りたい商品やサービスの内容によります。
同じ商品やサービスであったとしても、売り方によってはお店がなくても大丈夫な場合もあります。
例えば、マッサージや美容院のようなサービスの場合、基本的にはお店を構えてお客様に来ていただくという方法が一般的かもしれません。
ただ、お客様のご自宅や事業所に出張してサービスを提供するスタイルをとれば、お客様を迎えるお店は必要が無くなります。
これはアクセサリーを販売するお店や飲食店などについても同じことが言えるわけです。
ネットショップ専門のお店、デリバリー専門のお店、電話やネットのみで販売できる保険サービスなど、インターネットの普及によりリアルなお店は絶対的に必要なものと言えなくなってきました。
ターゲットのお客様によって変わる
ただ、そうは言っても「リアルなお店」が必要ないと言っているわけではありません。
そこで必要となる前提が「自分の商品」と「自分のお客様」が分かっているかということなのです。
例えば、女性向けのアクセサリーの場合を考えてみましょう。
「どれも似たような一般的なデザインで、色や形もお客様がイメージがつきやすく、出来るだけ値ごろな価格の商品」
このようなコンセプトであれば、リアルなお店ではなく、インターネットで販売サイトを立ち上げて売っていく方法がよりベターな方法かもしれません。
「一つ一つがオリジナリティあふれる商品で、センスのある店員さんにアドバイスをもらいながら選ぶことが出来る、ちょっと高くても価値ある商品」
このようなコンセプトの場合には、きっとリアルなお店があった方がよりベターです。
インターネット上で販売サイトを立ち上げるにしても、リアルなお店のコンセプトがあれば、お客様にとってもイメージが湧きやすい相乗効果が狙えるからです。
お客様の属性は?
また、お客様がどういう購入者層かということも分かっていなければなりません。
時間的・地域的な理由から、なかなかお店に行くのが大変なお客様もいます。
実際の商品を見ないと購入を決められないお客様もいます。
自分のお客様の属性がどのような人たちなのかということを分かっておかなければ、なかなかお店をうまくやっていくことはできないのです。
お店に係るお金は固定費です
ビジネスの現状を把握するために「経営分析」と言われるものを行うことがあります。
経営分析を行う上で、まず行うのことの一つが「変動費と固定費の把握」です。
家賃など毎月必ずかかる費用は固定費
具体例で考えていきましょう。
例えば、家賃20万円の飲食店のテナントがあったとします。
1ヶ月の売上が300万円あったとしても、100万円しかなかったとしても、どちらの場合でも払わなければならない家賃は1ヶ月20万円ですよね。
また、店主が病気で1ケ月休んでしまった場合でも、1ヶ月分の家賃20万円は払わなければなりません。
家賃の様に、売上の金額に関わりなく一定に係る費用のことを「固定費」といいます。
仕入れなど売上によって変わる費用は変動費
これに対して食材などの仕入れ費用はどうでしょうか。
だいたい仕入の原価率(売上に対する仕入の割合)が30%だったとします。
1ヶ月の売上が300万円であれば仕入費用は90万円、100万円であれば30万円、1ケ月お休みでゼロの場合には仕入費用もゼロです。
このように、売上金額の増加に伴って増えていく費用のことを「変動費」といいます。
簡単にまとめると、売上の上昇に伴って増えていく費用のことを「変動費」、売り上げに関係なく発生する費用のことを「固定費」といいます。
お店に係る費用は一般的には「固定費」であると言われています。
「固定費は売上金額に関係なく出ていってしまう費用なので、できるだけ固定費がかからない営業体質にしましょう」
というのが、よくある経営アドバイスの一つ。
安く抑えられるのであれば、それに越したことはありません。
家賃の目安は「売上金額の10%以内」
ただ、どの程度の家賃だったら相場なのかということは、なかなか分かりづらいもの。
一般的に言われている一つの目安は
月の家賃の金額 = 1か月間の売上高×10%程度
という基準です。
例えば月の売上が200万円のお店の場合、家賃が20万円以内であることが望ましいということ。
逆を言えば、月の家賃が20万円だった場合、一カ月のの売上金額は200万円は欲しいところなのです。
サービスや出店場所により異なる
もちろん、この目安は商品のサービスやお店の立地条件などによっても異なってきます。
地方や郊外などはテナントの家賃も比較的安いですが、都心部や駅近などはそれなりに高い家賃を覚悟しなければなりません。
立地条件が売上金額に大きく影響するような業種(飲食店や美容院など)については、この割合はもっと高くなると思いますし、リアルなお店がいらない業種(ネット通販)などについては、Amazonなどのマーケットプレイス出展料など比較的低い割合で済むと思います。
ただ、ネット販売のような形態は家賃ではない別の経費(広告料や利用料など)が発生しますし、家賃とは性質も違うので別枠で考えた方が良いですね。
この「10%基準」はリアル店舗の場合の基準と思っていただいた方が良いです。
家賃設定を月の売上に対して10%以内という目標にしていただければ、自然と利益が出る体質になっていくのですよ。
まとめ
最近は実際の店舗をもたないバーチャルショップも多くなっています。
ただ、そういう実店舗を持たないお店が増えたので、逆に「リアルに存在する店舗」の価値が上がっているという面もあります。
お客様の立場としては「実際に目に見えてその場で購入できるお店」の方が満足度が高いからです。
例えば、私たちのような士業ビジネスにおいても
「キチンと事務所を構えている」
「電話番号も携帯では無く一般電話」
というカタチを取っている方が、初見のお客様の信頼感や安心感を生みやすいので仕事に結び付けやすいという一面があります。
ただ、同じように
「ホームページなどで実際の商品やサービスを説明している」
「ブログなどを通して販売者の素性を公開している」
というカタチをとれば、同じようにお客様に信頼感や安心感を与えることが出来ます。
もちろん両方できれば一番なのでしょうが、扱う商品やターゲットにするお客様によって、お店のスタイルも変えていく必要があるわけですよ!
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【編集後記】
事務所のトップページについて模索しながら変更しております。
まずは「学ぶは真似ぶ」ということで、JUNICHIさんのHPを真似してみます。
【今日のトレーニング】
まだ右足の調子が今一つなのでお休みです。
明日は久しぶりにクラブの定例会でロングランする予定なのですが、リハビリランになりそう・・・。
【1日1新】 1日1新についてはコチラ
息子と二人でバーミヤン・ディナー
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