
「自分に強みはあるのか?」を考える~好きなコトで起業をしよう④~
起業に向けて具体的なイメージできてくれば、だんだん自分のやりたいことがカタチとなって見えてきます。
ただ、そうは言っても現実はそれほど甘くはありません。
アタマの中に描いた自分のイメージを「お金を稼ぐためのビジネス」に昇格させるためには、もう一つ欠かせない要素があります。
その要素とは、お客様にアピールするための「自分の個性=強み」と言われるものです。
「自分の強み」っていったい何だろう?
「自分には強みと言えるモノなんて何も無い・・・」
これから新しくビジネスを始めてみようかなと思った人であれば、自分自身にどのようなスキルや経験があるのか、ということについて考えたことがあるのではないでしょうか。
でも漠然と考えても、なかなか自分の強みと呼べるようなものを見つけることは難しいのです。
「いろいろ考えてみたけど、特別に強みと呼べるようなスキルや経験なんて思いつかなかった・・・」
なんていう結果になる人も多いのではないでしょうか。
そんな人でも決して悲観することはありません。
自分の強みを把握できている人なんて、世の中にそんなにいるわけではないからです。
また、ビジネス上の強みとは絶対的な何かで決まるものではなく、
▼ お客様がだれなのか
▼ ライバル会社はどこなのか
▼ お店の立地条件などはどうなのか
といったような相対的な関係によって決まります。
ですから、自分では強みとは思わないようなことであっても、まわりから見たら強みになるということも多いんですよね。
具体的に自分の強みとは何かをつくりだす方法について考えていきましょう。
自分の強みを作る3つの方法
① 何か突き抜けるような1つのモノに特化する方法
一番オーソドックスな強みを作る方法が「その場所では誰にも負けない1つのスキル」を徹底的に磨き上げる方法です。
俗にランチェスター戦略と呼ばれる手法ですね。
まず、自分が少しでも得意とする分野を思い描いてください。
▼ 人と話をするのが得意なので営業はOK・・・
▼ IT関係には多少自信があるのでWEBなら・・
▼ 人前でも話すことが出来る度胸はある・・・
得意とする分野は何でも構いません。
いくつか思い描けたら、それを今度はどんどん細分化して掘り下げていきます。
例えば、飲食店のお店で起業を考えたとしましょう。
「スイーツならいっぱい食べ歩きしているので知識がある」というのであればスイーツ系のお店、さらに和菓子の方が得意というのであれば和菓子系へ。
さらに和菓子でもいろいろジャンルはあるので、もっともっと細分化できるところまで細分化していきます。
できるだけ分野を細分化していったら、今度は自分のお店のエリア(マーケット)を絞り込んでいきます。
全国規模ではライバルが多すぎるかもしれませんが、関東→神奈川→小田原というようにエリアを絞り込んでいけば、その細分化した分野ではトップの強みを持てる立ち位置が出来るはずです。
とにかく自分自身がその分野、市場でナンバーワンになれるものを見つけ出すのです。
少しお言葉を借りてしまいますが、2位ではダメなんです。
必ずナンバーワンになれる強みを見つけ出してください。
② ○○ × ○○で相乗効果を上げる方法
①で「ナンバーワンを見つける」と書きましたが、そうは言ってもなかなかナンバーワンになれるものを見つけるのは難しいかもしれません。
そんな時は、二つ以上のジャンルを掛け合わせてオリジナルの強みを見つけ出してみて下さい。
「○○×○○」というハイブリッド方式ですね。
例えば、私のお客様に清掃会社のお客様がいられるのですが、業界には多くのライバル会社がいるので、その中から選んでいただくことはなかなか大変です。
ただ、その社長は高層ビルの外壁洗浄に関するノウハウについて、自身でいろいろ研究しました。
「清掃業」というジャンルに「高層ビルの外壁洗浄」というノウハウが加わることで、その分野に関しては他社に追随を許していません。
安定した仕事の受注に結びつけています。
清掃業という業者は数多くいますし、外壁洗浄に関しても洗剤会社の方が知識はあるかと思います。
ただ、これらのことを組み合わせることによってお互いの相乗効果で強みのチカラが増幅されるのです。
③ それでも強みが見つけ出せない場合は・・・
それでもなかなか自分の強みを見つけ出せないと言う方もいるかもしれません。
そんな方は思い切って発想の転換をしてみるのもいいかもしれません。
例えば、「強みは自分の中に無くてもいいや」と思うのであれば、強みを持っていそうな人を自分のビジネスに引き込んでくるという方法もあります。
誰が見ても「あの人の経験やスキルがあれば絶対に成功する」というような人って周りにいたりしませんか?
でも、なかなか自分で起業しようと思う方はそんなに多くはありません。
そういう人の知識やノウハウを借りてしまうというのも一つの方法ではあります。
「自分の強み」というと、どうしても自分自身の中に探してしまいそうですが、「自分のビジネスの強み」として考えるのであれば、なにも自分自身が強みを持っている必要はありません。
強みを持っている人に協力できる「巻き込み力」というのも自分の強みかもしれないですけどね。
まとめ
どうでしょう。少しはイメージできたでしょうか?
「自分の中に確立した強みがある」と言い切れる人は結構レアなケースです。
なかなかうまくいかないなぁ・・・とアタマの中で考え込むよりも、実際に動きながら考える方が得意と言う方もいられると思います。
そういう人は「えいやっ!」と飛び込んでしまうのも一つの方法かもしれません。
どちらにしても、まずは一歩踏み込んで「起業しよう!」と思うことが大事なんです。
周りの意見ではなく、自分のアタマで考えることを常に心がけてみるようにしましょう!