
「経営者となる戦略」と「職人となる戦略」のどちらを選ぶべきか?~プチ成功からの脱却~
独立開業してからこの4月でちょうど2年が経ちました。
自分で事務所を始めた当初は「このままお客様が増えなかったらどうしよう・・・」という不安もあったのですが、おかげさまでその心配はしなくて済むようにはなりました。
いやはや、ありがたいことです。
ただ独立当初に抱えていた不安は無くなったのですが、別の側面でいろいろと悩むことは多くなってきましたね。
どんな状況になっても悩みは尽きないものです。
開業から2年でひと段落できた
独立当初は、とにかく突っ走ることしか考えていませんでした。
走るコト(?)は好きなので、何でもいいから「お客様を増やす」ということを最優先して色々とやってきましたね。
ホームページや税理士紹介会社、支部の関係行事や関連団体の異業種交流会。
開業税理士向けのセミナーや勉強会などにも、とりあえず手当たり次第になんでも申し込んでいろいろなイベントに参加していました。
今考えれば「ちょっと無駄な投資だったかもしれないな」と思うようなものもありましたが、とにかく何かしていないと不安だったのですよ。
ただ、動けば動いた分だけそれなりに成果もありました。
少しづつですが顧問先も増えてきましたし、相続税の申告などのスポット業務も受任できるようになりましたしね。
前の事務所で勤務していた頃に比べても売上も上がるようになったので、とりあえずはひと段落できたというようなトコロです。
「プチ成功」から次のステージに進むための戦略
さて、こうなると次のステップをどうしていくのかということがポイントになってきます。
方向性として大きく分けると
① 人を雇って業務を拡大していく「経営者の戦略」
② 自分の回せる範囲で仕事をこなしていく「職人の戦略」
の2つのパターンがあるわけですね。
経営者の戦略は、自分自身がマネジメントの立場からどのように人や物などの経営資源を回していくかということを考えていかなければなりません。
どちらかというと売上高や所得などを最大化することがベースの思考になります。
それに対して職人の戦略は、自分自身が納得のいく範囲で仕事を回していくことを中心として考えます。
どちらかというと、自分自身の達成感や満足度を最大化することがベースの思考になります。
お金や地位など、外から見られる自分を意識したければ前者の考え方になると思います。
自分の時間や満足度など、内から見る自分を意識したければ後者の考え方になると思います。
それぞれにメリットもあればデメリットもあるわけですよ。
そして、どっちも間違いというわけでは無い。
外から見られる自分というものに対して満足度を得るタイプの人もいますし、そんなの関係ないっていうタイプの人もいるわけですからね。
要は自分に合っている方を選べばいいだけです。
最終的には自分の生き様の問題だと思うんですけどね
どちらの方向に行くにしろ、結局のところは「自分が大事にしたいものは何か」ということだと思うのです。
ひと昔まえであれば「ビジネスをでっかくしてナンバーワンになる」というのがスタンダードな考え方だったかもしれません。
でも良く考えてみると、ナンバーワンになったからと言って全てが解決するわけでもないんですよね。
ナンバーワンになれば、それを維持するために戦いつづけなければなりません。
戦うのが好きな人はそれが自分自身の満足度を高める最高の方法でしょうし、そうでない方は疲れるだけです。
自分の例で言えば、わたしは税理士事務所の経営を勉強するために船井総研の勉強会などに参加しています。
大小さまざまな事務所のトップが参加しているので、大きな事務所のトップの人たちともお話をする機会が多いです。
大きな事務所には大きな事務所なりのトップの悩みがあるわけですよ。
そういう話を聞くと「あぁ、拡大するだけが選択肢ではないのだなぁ」と思うこともしばしばです。
まとめ
ビジネスを成長させていけば、そのステージごとに発生する「新しい悩み」というものがあります。
どのステージに行っても、そしてどのような選択をしたとしても、全ての悩みが解消できるわけでは無いのですね。
逆を言えば、悩むことが出来るという選択肢が複数あるというのは、とても「シアワセ」なことなのかもしれません。
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【編集後記】
昨日は丸の内・船井総研で次世代会計人研究会の定期勉強会でした。
規模の大きい事務所での取り組みも情報共有できるので参考になります。
【今日のトレーニング】
昨日から少し体調がよろしくないです。
季節の変わり目が原因かもしれませんが、カラダに熱がこもっている感じ。
こういう時はあまり無理をしないでリラックスしましょう。
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