
資格がいっぱいあるからといってビジネスが成功するとは限らない
どうも。走る税理士かずぅ(@hashiruzeirishi)です!
うちの事務所のスタッフの多くが新しい資格を取得するための勉強をしています。
6月の商工会議所の簿記検定や8月の税理士試験に向けて頑張っています。
そんなスタッフの姿を見ていると、なんだか自分も新しい資格の勉強でも始めてみようかなぁ・・・なんて思ってみたり。
ただ、なんとなく資格があれば有利かなぁと思って「資格取得マニア」になってしまうのはどうかと思います。
持っている資格が増えてもビジネスがうまくいくとは限らない
「持っている資格が増えれば仕事の幅が広がるんじゃないか?」
自分自身の知識やスキルをアップさせるために色々な資格の取得を目指している人も多いかもしれません。
簿記の次には情報処理、その次には英会話、さらに税理士や弁護士などの上級資格を目指して頑張っている人もいっぱいいます。
もちろん、そのこと自体は前向き・上昇志向でとっても良いことだと思います。
ただ、資格を取得すること自体が目的となってしまっていては本末転倒です。
資格というものは「こういう仕事がしたい」というための手段ですから、それ自体を目的としてしまってはいけません。
仮に資格の取得を目的としてしまうと、その資格を取ったこと自体に満足してしまって資格を生かせないままになってしまうこともあります。
税理士の中には社労士や行政書士、中小企業診断士などの複数の資格(マルチライセンス)を持っている人も多いです。
確かに複数の資格を持っている方が仕事の幅自体は増えます。
ただ、だからといって資格を持っているだけでは何も変わらないのです。
あくまでその資格を使いこなせなければ、ビジネスにとってプラスにはなっていかないのです。
自分の持っている知識を深めるほうが効率がいい
最近はどんな職種においても「スペシャリスト」のほうが選ばれるような傾向があります。
例えば、税理士業界においては「税金のことは何でもご相談ください~♪」というアピールをするよりも
▼うちは農家の相続に強いですよ!
▼資金の少ないひとの開業支援が得意です!
▼医療・介護のことなら任せてください!
といったように特定の分野の専門家としてアピールした方がお客様に選んでもらいやすくなります。
また、同じ仕事をするのであっても、ある分野に特化して仕事をしていた方がその分野の知識を深めることができます。
効率化という点でも、同じような仕事をしている方が効果的ですよね!
これは資格だけに言えたことではありません。
ターゲットとするお客様、エリアもそうですし、商品だって絞り込んだ方が効率的です。
商品やサービスを絞ってしまうとお客様も限定されてしまうというリスクもありますが、だからといって「何でもやります~♪」では逆に非効率です。
何かプラスアルファで勉強をするのであれば、今ある知識を深めていくことの方が効率的といえます。
結局「餅は餅屋」というのがオチ!
仕事の幅を大きくするという意味では、専門性の高い人たちと協力できる関係を作っていくほうが効率的です。
昔から「餅は餅屋」と言いますが、やはり専門性の高い分野についてはその道のプロに任せたほうが良いですね。
何でも自分で受けてしまうより瀬尾の道のプロにお願いした方が安心できます。
また、その道のプロにお願いすることでその人の仕事のやり方を学ぶこともできます。
私も司法書士や弁護士、コンサルタントなど、色々な分野で専門家のお力を借りることはありますが
▼お客様との接触の仕方
▼商品・サービスの見せ方
▼価格の決定の仕方
といった部分で参考にさせていただくことも多いです。
その受けるサービス自体だけでなく、そういった「モノの売り方」についても勉強できます。
頑張れば自分でできるようなことでも、敢えて専門家にお願いするのも自分自身のスキルアップにつながるのです。
まとめ
マルチライセンス自体について否定をしているわけではありません。
ただ、資格をいっぱい持っている方が必ずしもうまくいくとは限らないと言うことです。
結局はその人が持っている知識を実務に使えるかどうかと言うことがポイントなのです。
趣味として「資格取得マニア」になるのは自由ですが、どうせ頑張って勉強するのであれば「資格を生かせるカタチ」にしたいですね。
[voice icon=”https://suzuki-kaikei.net/wp-ver3/wp-content/uploads/2017/04/iconegao.jpg” name=”走る税理士かずぅ” type=”r fb”]私のポリシーの一つは「勉強好き」です![/voice]