
中小事業者の最大のリスクは経営者自身!
先月、近くの総合病院で健康診断を受けてきました。
自分は毎年1回、この時期に定期的に健康診断を受けるようにしています。
個人事業主や中小企業にとっての最大のリスクは、何といっても「代表者自身」です。
代表者に万が一のことがあれば、事業の継続に赤信号が点滅してしまいますよ!
健康診断の結果が返ってきた・・・
昨日自宅に帰ると、郵便で健康診断の結果が返ってきました。
ほとんど問題の無い内容だったのですが、1点だけ「要注意」となっているポイントがありました。
脂質チェックの欄で総コレステロール値と悪玉コレステロール値が基準値をオーバーしていました。
原因は「肉や卵などの取り過ぎ」「野菜や海藻、キノコ類の摂取が少ない」「運動不足」「お酒の飲み過ぎ」など。
あまり該当するものがないなぁ・・・と思いつつ、それでも少し改善をしていかないといけないと自覚。
自分自身も独立して個人事業主となってからは、自己自身の体調管理には今まで以上に気を付けるようにしています。
事業の最大のリスクは経営者自身です!
個人事業や中小企業には常にいろいろなリスクが付き物です。
資金繰りの悪化や取引先の減少、従業員の突然の離職など、どれ一つとっても経営者にとって悩みの種です。
ただ、一番気を付けなければならない最大のリスクは「経営者自身」であるということに気付いている方は少ないのが現状です。
経営者の方は、もし自分自身が明日から働けなくなってしまったことを想像できるでしょうか?
もし考えたことの無い方は、自分自身が病気か何かで2~3ヶ月入院した状態を想像してみて下さい。
- 事業を代わりにしてくれる方はいますか?
- 2~3ヶ月仕事を休んでも、今のお客様は継続してお付き合いしてくれますか?
- 仕事を休んでいる間の収入が無くなっても生活に困りませんか?
おそらくほとんどの事業において少なくない影響が出ることは間違いありません。
ですから、そういった事態を防ぐ、あるいはそういった事態になっても対処できる方法を考えておく必要があります。
経営者が考える3つの防衛策
具体的にどのような方法をとっておけばよいのでしょうか。
代表者が健康でいるというコト
まず考えなければならないのは、「代表者自身が健康でいる」ということです。
そもそも代表者が病気で仕事を休みがち・・・というような状況ではお客様も安心して取引することが出来ません。
また従業員にとっても、いつ社長が倒れてしまうか不安な状況では安心して仕事をすることが出来ません。
そのためには、代表者は人一倍に自分自身の健康に気を配っておく必要があるのです。
- 定期的に健康診断を受けて自分の体の状態をチェックしておく
- 普段から運動や食生活などの生活習慣に気を付けて体を強くしておく
- 精神的な安定を確保しておく
特に私が気を付けて欲しいのは精神的な安定感というポイントです。
「病は気から」と昔から言いますが、過度なストレスがあると体はもちろんのことビジネスにも悪影響です。
たまには仕事を忘れて自分の好きなコトに打ち込むことも大事!
私はトレランで山に登ります。
汗だくになって急坂を駆け上って山頂からの雄大な景色を眺めると、仕事でのイヤなこともスッキリします。
経済的な保障を考えるというコト
次に考えておきたいのが経済的な補償です。
代表者が欠けてしまった場合、ほぼ確実に売上の減少につながります。
また代表者の穴を埋めるために余計な経費がかかるでしょう。
さらには代表者自身の生活費も確保しなければなりません。
万が一、代表者自身が亡くなってしまった場合、事業を継続していくことが難しいかもしれません。
その際には事業をたたむための経費も必要になってきます。
残された家族への補償も考えていかなければなりません。
そういう意味で活用できるのが保険です。
怪我や病気などに備えて傷害保険や医療保険に加入しておく。
万が一のことに備えて生命保険などにも加入しておく。
そういった準備をしておくことが必要です。
「分かっているけど保険に入るにはお金がかかるし、どんな保険に入っていいか分からないから・・・」
そう思って保険の加入に二の足を踏んでいる方も多いかもしれません。
もちろん余計なお金をかけて必要以上の保険に加入する必要はありません。
ただやはり最低限の保障を確保しておかないと、いざという時に困るのは自分自身や家族です。
どのような保険に加入した方が良いのか、またどの程度の保障を確保しておいた方が良いのか。
税理士やFPならそのあたりは詳しいので、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
万が一のシミュレーションをするコト
そしてもう一つやっておいてほしいのは「シミュレーション」です。
今までのことは漠然とでもできることなのですが、「自分がいなくなった後のことを実際に考えてみた」という人は少ないかもしれません。
ある程度ご年齢のいった経営者の方であれば、自分自身のリタイア後のことを考えたことがあるかもしれません。
ただ、30~50歳代の現役バリバリの経営者の方であれば、自分自身がいなくなった後のことなど考えたことも無いでしょう。
実はそういう年代の方でも、いつ自分自身に万が一のことがあるかなんて分からないのです。
- 自分自身がいなくなったら会社はだれに託すのか
- 自分自身がいなくなったら家族の面倒は誰が見るのか
- 自分自身がいなくなったら借金は返すことが出来るのか
そのようなことがシミュレーション出来れば、いまどういう対策をしておくべきかが良く分かるはずです。
このことは経営者に限ったことではありません。
サラリーマンでも主婦の方でも、万が一のことが起こった場合のシミュレーションをしてみることは大事です。
まとめ
いろいろ書きましたが、とにかく大事なのは「経営者が健康でいる」ということです。
「元気があれば何でもできる」というのはあながち間違いではありませんよ!